連載「憧れの逸品」No.158 草の根的で、いぶし銀なジェイエムウエストンの靴。

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1946年に誕生した「180 シグニチャーローファー」はシャンゼリゼのドラッグストアにたむろする若者の間で火がついた。1960年代のことだ。父から掠め取ったそのローファーを素足で履き、デニムに合わせた彼らは “ドラッグストアギャング(Bande du Drugstore)” と呼ばれた。そうして『理由なき反抗』のジェームス・ディーンよろしく甘酸っぱい汗を撒き散らした。
〈ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)〉がある種別格の扱いを受けているのは、その人気が草の根的に広まって、そして往時の姿をいまもとどめているからだ。それは「180 シグニチャーローファー」と並び称される「705 サイドゴアブーツ」と「641 ゴルフ」にも当てはまる。
もちろんプロダクトとしての完成度は高い。リブーテープを使わないグッドイヤーウエルト製法、自前のタナリーで1からつくられるレザーソール、6種類を揃えるウイズ(足幅)。さらりとあげたけれど、ビックリマークをいくつつけても足りないほどの構造であり、態勢である。それが証拠にひとつとして自らのメニューに加えることのできたライバルはいないはずだ。結論めいたことをいえば、〈ジェイエムウエストン〉の歴史は既製靴の限界に対する挑戦だった。
細部に目を転じても期待が裏切られることはない。「180 シグニチャーローファー」のエプロンを仕上げるファインスティッチ

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